静岡市の画材屋フランドルの中の人のブログです。画材や額縁、美術に関する情報などを発信していきたいと思います。
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自作マットを作ってみました。
先日、その道30年のベテラン額職人さんの工房にお邪魔してきました。
製作途中の額を見せていただいたり、1点1点手作で仕上げるこだわりをお聞かせいただいたり、とても勉強になりました。

額縁の造りは、予め作られた棒状の棹を切って繋いだだけの"モールディング"と、そうでないものとに大別されます。
モールディングの額は比較的安価で仕上げられるものの、切って繋ぐだけなので角のつなぎ目が剥き出しのものが多く、衝撃に弱かったりします。
強度や仕上がりの質を高めるためには角に組木を差し込んだり、上から再塗装したりと手間をかけます。その分価格は上がりますが、見た目はやはり全然違います。
更に、塗料や箔の違い、仕上がりまでにかける工程の違いが額縁の印象と値段に反映されてくるわけで。
自分だけのオリジナルデザインで額を作るというのは憧れます…。
ハンドイドで額縁を制作される個人の職人さんは珍しいので、貴重なお話を聞かせていただけて良かったです。

額を作るまではいきませんが、けんぢょも先月のグループ展で自作マットの額装をしてみました。

木製の刃先(マットの窓抜き部分のキワ)と和紙を使って、ナチュラルな雰囲気を一層際立たせてみました。
金の刃先を使う「面金」加工は、絵をカッチリとした雰囲気で見せたい時に有効ですが、木製ですと程良い締り具合で、私のようなぼんやりした絵には良いなあと思いました。
色違いでいくつか作ったので、また色々合わせてみようと思います。
今回は和紙を貼り付けましたが、布地でも良いですし、ドローイングの紙を使っても出来ますね。
そうして偶には額装で遊んでみるのも、また一興。

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